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業務用エアコンのフロンガス点検の重要性

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業務用エアコンのフロンガス点検の重要性

業務用エアコンは快適な職場環境を提供するために不可欠ですが、その適切な管理は環境保護とエネルギー効率向上の観点からも重要です。特にフロンガスの管理は環境に及ぼす影響と法令順守に直結します。業務用エアコンのフロンガスの点検について改めて確認してみましょう。

1. 改正フロン排出抑制法における機器の点検義務とは?

フロン排出抑制法改正により、2020年4月より業務用エアコンのフロン点検が重要視されるようになりました。では、なぜフロン点検が重要なのでしょうか?

まず、フロンとは冷媒の一種であり、業務用エアコンなどの冷房機器に使われています。しかし、フロンは地球温暖化の原因となるため、フロンの排出を抑制することが求められています。そのため、法律によってフロン点検の実施が義務付けられています。

2.点検・整備記録の作成と保存義務

業務用エアコンの管理者は点検とその整備記録を作成し保存する義務があります。管理者が行うべきフロン点検は次の通りです。

「簡易点検」3ヶ月に1回以上の割合で管理者が実施

「定期点検」数年に1度、有資格者による点検 (50Kw以上の業務用エアコンは1年に1回以上、7.5~50Kw未満の場合は3年に1回以上)

点検の際には、フロン漏れの有無や漏れの原因を確認し、必要に応じて修理や補充を行います。この点検と修理・補充の記録は、法律で保存義務が課せられています。

なぜなら、フロン漏れがあると、環境への悪影響が広がるだけでなく、冷房機器の効率も低下してしまいます。また、フロン点検の記録がない場合、法律違反となり罰則が科される可能性もあります。

業務用エアコンのフロン点検は環境保護のためにも重要な作業です。法律を遵守し、定期的な点検と記録の作成・保存を行うことが求められます。

3.義務違反の罰則について

フロン回収率を向上させる為、フロン排出抑制法改正により義務違反を犯すと罰則が強化されました。うっかりと罰則を受ける事の無いように管理はしっかりとしていく必要があります。

■廃棄する際の規則の強化

・機器の廃棄時にはフロン回収が必須です。

・機器を廃棄する際には必ず充填回収業者にフロン類の回収を依頼しなければなりません。

・充填回収業者に引き渡さず機器を廃棄すると、直接罰(50万円以下の罰金)が適用されます。

・フロン類の回収を依頼する際、回収依頼書・委託確認書を交付しなければならず、引取証明書も合わせて3年間の保存が必要です。

■点検・記録保存の強化

・機器廃棄時の書類は、廃棄(フロン類の引渡完了後)3年間の保存が必要です。

 違反すると30万円以下の罰金が科せられます。

・機器点検の記録は、設置時から廃棄簿も3年間保存していなければなりません。

以上のように点検から記録保管まで業務用エアコンを全台管理していく必要があります。漏れが無いように社内での管理について運用方法を整えておきましょう。

まとめ

業務用エアコンとフロンガスの管理は、環境保護とエネルギー効率向上のために不可欠です。設備管理のご担当者の皆様は、専門家と協力しながら計画的に更新を含めた管理をされ、環境と法令に対する責任を考慮しながらエアコン運用の効率を向上させましょう。そして、専門家によるメンテナンスを検討することで、高品質なサービスと環境への配慮を確保さされる事もご検討下さい。

GRN株式会社では業務用エアコンのフロン漏洩点検や冷凍機器廃棄の際の冷媒回収(特殊冷媒含む)も承っております。当ブログの概算見積シミュレーターよりお気軽にご相談下さい。

 
業務用エアコンに関するお困りごとがあれば、是非一度お問い合わせください。
GRNは北陸(富山県、福井県、石川県、長野県)を中心に 業務用エアコンの工事、クリーニングを行っています。 オフィスや店舗、工場、施設など様々なロケーションの空調工事、メンテナンスが可能です。
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