1.はじめに
前回の記事に引き続き、ZEBについてご紹介します。
今回はZEBのメリット・デメリットについて説明します。
前回の記事はこちら → 【ZEB①】 ZEBってなに?
2.メリット
2-1. 光熱費の削減
高効率な設備や再生可能エネルギーの導入により、長期的に建物の運用に係る光熱費を削減することができます。電気代やガス代がほとんどかからなくなるため、運用コストが低減します。
2-2. 環境負荷の低減
二酸化炭素(CO2)排出量の削減に貢献し、地球温暖化防止に寄与します。
また、再生可能エネルギーの使用により、化石燃料依存を減らすことで環境保護に貢献できます。
2-3. エネルギーの自給自足
自家発電システムを活用することで、災害時や停電時にもエネルギー供給を確保できます。
2-4. 建物の価値向上 、企業イメージの向上
環境配慮型の建物として評価され、不動産価値が向上する可能性があります。
企業イメージの向上や、テナントの獲得にも有利です。ZEBを取得すると地域環境への配慮に取り組んでいる企業として、対外的に公表する事ができます。
テナントビルの場合は、賃料にプラスの影響をもたらす可能性があります。
3. デメリット
3-1. 初期コストの高さ
高効率設備や再生可能エネルギーシステムの導入には、初期投資が大きくなることが多いです。
これが普及の妨げとなることがあります。
3-2. 技術的課題
高度な技術が必要であり、設計や施工において専門的な知識と経験が求められます。
また、設計・施工期間が長くなることがあります。
3-3. 気候・立地の影響
再生可能エネルギーの発電量は、地域の気候条件や立地に大きく依存します。
日照時間の少ない地域や都市部では、十分な発電が難しい場合があります。
4. まとめ
ZEBは、高コストや技術的なハードルといったデメリットがある一方で、光熱費の削減、不動産価値の向上と多くのメリットがあります。長期的な視点で導入を検討していきたいですね。