はじめに
職場環境において、オフィス環境は従業員の作業効率、健康状態を左右します。
明るく清潔で心地よくコミュニケーションをとることができる職場環境を整えることで組織全体へのメリットも享受することができます。
この記事では、企業の総務担当者やオフィスマネージャーの皆様に向けて、オフィスエアコンの選び方や設置する際の注意点などをを解説します。
職場の快適な空間づくりに欠かせない空調について役立つ情報をお届けします。
1.事務所・オフィスに求められる環境条件
オフィス環境は業務を行うために適切な条件が整っているでしょうか。
事務所やオフィスの環境に求められる条件はさまざまですが、一般的な要件は以下のようなものがあります。
➀快適な温度管理
職場環境には適切な温度制御が求められます。
快適な室温を保つことは、従業員の生産性や快適性に影響を与えます。
エアコンやヒーターなどの冷房・暖房機器を使用して、快適な温度を維持することが重要です。
②良好な空気品質
オフィス内の空気品質は重要です。
適切な換気や空気清浄機能を備えた空調設備を使用し、清潔な環境を維持します。
これにより、従業員の健康管理にもつながります。
③静穏な環境
オフィスや事務所には業務に集中できる静かな環境を提供することが求められます。
騒音を遮断する設備や静音化の工夫が必要です。
④適切な照明
適切な照明設備を整え、従業員が快適に作業できる明るさと視覚環境を提供します。
眼精疲労やストレスを軽減するためにも重要です。
⑤省エネに配慮した設備
オフィス設備や機器の効率的な利用が重要です。
省エネルギー設備や効率的な機器を導入することで、コスト削減や環境負荷の軽減が期待できます。
管理者はこれらの要件を満たすよう、オフィスや事務所の環境整備や維持を行う必要があります。
従業員の快適性と効率性を両立させることが、生産性向上や健康促進につながり、企業全体の利益につながります。
2.事務所・オフィスエアコンを選ぶ際の注意点
事務所やオフィスに必要な環境を維持するためには空調機器、業務用エアコンの選び方が重要です。
環境にあった能力や機能を考慮し、最適なエアコンを選びましょう。
■エアコンを選ぶ際の5つのポイント
〈1〉冷暖房能力
オフィスの広さや使用人数に合った冷暖房能力を選択します。
オフィス環境に合った十分な冷暖房能力がないと、快適な空調環境を維持できないことがあります。
〈2〉 空気清浄機能
オフィス環境の空気品質を向上させるために、空気清浄機能を備えたモデルを選択することも有益です。ウイルスや花粉等を抑えられるため清潔な空気を吹き出すことができます。
〈3〉ノイズレベル
静かなオフィス環境を保つために、適切なノイズレベルのエアコンを選びましょう。
静音設計が施されたモデルもあるため、選定時にはそれらの機種を検討することをお勧めします。
〈4〉省エネルギー性
省エネルギー性の高いモデルを選ぶことで、エネルギーコストを削減できます。
APF(通年エネルギー消費効率)の高い機種や、インバータータイプのエアコンは消費電力が少ない傾向があります。
〈5〉価格とコスト
初期投資額やランニングコストを考慮し、予算に合ったエアコンを選びます。
また信頼性の高いメーカー製品や、メンテナンスが容易なモデルを選ぶことで、長期間にわたり効率的な使用が可能です。エネルギー効率や機能面も考慮するとよいでしょう。
オフィスエアコンを選ぶ際にはこれらのポイントに注意することが大切ですが、実際のオフィス環境に必要な機能を見極めるために、専門家や設備会社の助言を求めることも重要です。これらのポイントを考慮して、オフィスや事務所に最適な業務用エアコンを選びましょう。
3.事務所・オフィス向け機種タイプと特徴
業務用エアコンにもいくつかの種類がありますが特に事務所やオフィス向けの機種タイプを紹介します。
機種タイプごとの特徴を理解して、環境や目的に合わせた設置をしましょう。
まず、天井埋込カセット型の業務用エアコンです。
このタイプは天井に埋め込まれるため、スペースを有効に使うことができます。
また、天井から風が降り注ぐため、均一な冷暖房効果が得られるためオフィスの広いスペースに適しており、効率的な冷暖房が可能です。
次に、天井吊型の業務用エアコンです。
天井の表面に設置するため、照明等で天井内への設置が難しい既存の施設にも設置が可能です。
また室温調整のスピードが早く、メンテナンスが容易で静音性にも優れているため学校やオフィスでもよく利用されています。
さらに、壁掛け型の業務用エアコンもあります。
このタイプは壁に設置され、コンパクトなデザインが特徴です。
小規模なオフィスや個室に適しており、特定の温度や湿度維持出来るモデルもあるため、コンピューターサーバールームやラボなどの特殊な環境にも適しています。
各タイプには、省エネ性や静音性などの特徴があります。
オフィスの広さや用途に合わせて、最適な業務用エアコンを選びましょう。
4.オフィス環境に適した業務用エアコンの設置方法
オフィスで快適な環境を作るためには、適切な場所に設置することも重要です。
まず、エアコンを設置する際には、オフィスの広さや天井の高さ、人数などを考慮しましょう。
オフィスが広く天井が高い場合や部屋の形状が特殊な場合は風の届きやすい吹き出し口の数や位置を考えることも重要です。
また、天井が高い場合はフィルター清掃等のメンテナンスが簡単に出来るように電動式の昇降パネルがお勧めです。
その他、エアコンの騒音レベルや省エネ性能もチェックしましょう。
設置方法については、まずエアコンの位置を決めます。
オフィスの中央部に設置すると、風が均等に行き渡ります。
また、エアコンの高さも重要で、天井に近い位置に設置すると、冷暖房効果が高まります。
オフィスで快適な環境を作るためには、適切な業務用エアコンの選択と設置が不可欠です。
しっかりと計画を立て専門家のアドバイスも活用しながら、快適なオフィス環境を実現しましょう。
最後に
職場環境に必要な条件を満たす空調設備を選ぶことで、快適かつ生産性の高い職場環境と従業員満足を実現することができます。さらに最適な業務用エアコンを選び効率的なエネルギー利用が可能になることで、長期的なコスト削減にもつながります。
また、エアコンの更新の際には最新のエアコンを検討することで技術革新による利便性の向上や環境負荷の軽減など様々なメリットを享受できるかもしれません。
最適な業務用エアコンを選び、快適な職場環境と会社全体へのメリットを実現しましょう。