1.はじめに
ZEBについて、これまでの記事はこちらから ⇒ 【ZEB①】ZEBってなに?
【ZEB②】メリット・デメリット
今回は、具体的にどのようにZEBを実現すればよいのか説明していきます。
ZEBの実現には、主に2つの技術が必要になります。
1つは、消費エネルギーを減らすための技術(省エネ技術)。もう1つは、エネルギーを創るための技術(創エネ技術)です。
2.省エネ技術
まずは、省エネ技術についてみていきましょう。
省エネ技術は、さらにパッシブ技術とアクティブ技術にわけられます。
2-1.パッシブ技術
パッシブ技術はエネルギーを極力使わなくていいようにする技術です。
例えば、建物の壁などの高断熱化、日射の遮蔽、自然換気や昼光の利用といったものがあります。エネルギー需要そのものを減らすことで、導入設備を小容量化し、運用時のコスト低減にもつながります。
2-2.アクティブ技術
アクティブ技術は、機器や設備をより効率の良いものにして、エネルギーを無駄なく上手に使う技術です。
例としては、高効率の空調や換気、照明、給湯システムの導入などがあります。
3.創エネ技術
次に創エネ技術についてです。
主に再生可能エネルギーを活用し、建物内でエネルギーを生成します。太陽光発電が典型的な創エネ技術です。
4.運用段階ではエネマネ技術
また、建物の運用段階では、どこにエネルギーの無駄が発生しているか、どのように効率的に設備を運用するかなど、エネルギーをマネジメントする技術(エネマネ技術)も重要です。
5. 一人ひとりの省エネ意識
さらに重要なのは、建物で過ごす一人ひとりの日々の習慣と意識です。
空調の適切な利用、ムダな電気は小まめに切るなど、個人でもできることは沢山あります。
省エネ意識を高めて、身近な取り組みを徹底すればZEB化に繋がるでしょう。
6.まとめ
ZEBを検討する際には、建築計画の段階から専門家と協議を行い、適切な技術の導入について相談することが必要です。
ZEB 建物全体のイメージ図
出典:ZEB PORTAL(環境省)(https://www.env.go.jp/earth/zeb/detail/06.html)を加工して作成